声で心の状態を分析するアプリ

声は心の状態を映し出す鏡だそうだ。ちょっとした会話で、微妙な変化に気づくこともある。スマートフォンで話すだけで、心の状態をチェックできるアプリができたそうだ。自覚しにくいストレスや心の不調に気づくきっかけにできるかもしれないという。
東京大学職員の大嶋紗幸さんは、職場が変わったのを機にアプリ「MIMOSYS(ミモシス)」を使い始めたそうだ。1日数回、スマートフォンで友人や仕事相手と会話した後、アプリを開き、通話時の心の状態を示す「元気圧」をチェックする。
元気圧は、通話で発した声を一つずつ解析し、通話全体でどのくらい元気だったかを「HIGH(高い)」「NORMAL(普通)」「LOW(低い)」の3段階で表示するそうだ。本人もやりにくい、自分の心の状態が一目でわかるという。
「相手によって元気圧が違うのが面白い。元気圧のグラフが右下がりの時は、仕事量を減らしたり、睡眠を十分にとったりして、体調管理にも役立てています」と大嶋さん。
このアプリは、同大特任准教授の徳野慎一さんと同特任講師の光吉俊二さんらが開発したそうだ。
脳はストレスを受けると、神経を通じて声帯にシグナルを送る。緊張すると、声が上ずったり、固まったりするのはこのためだという。ミモシスは、自分でコントロールできない不随意の変化を声の周波数の変動パターンから解析。感情を「平常」「喜び」「怒り」「哀しみ」の4グループに分け、それぞれの感情成分が声にどれくらいの割合で含まれているかを計算するとのこと。
1回の通話ではその時の状態しか測定できないが、3回以上通話すると、長期的な心の元気さが「活量値」という数値で表示される。履歴はグラフで確認できるそうだ。
徳野さんは「心の状態を『可視化』すれば体調管理やうつなどの心の病の予防に役立つ。1回ごとの数字ではなく、傾向を捉えることが大切」とアドバイスする。
声で心の状態を分析できるのは便利だ。スマホのアプリで使えるというのも手軽でいい。現代社会ではストレスを抱えている人も多いので、こうしたアプリを活用して心や体調の管理をしていきたい。

半蔵門線がベビーカー挟んで発車

東京メトロ半蔵門線の九段下駅で、ドアにベビーカーを挟んだまま電車が発車する事故があった。ベビーカーは破損したが、子どもは乗っていなかったため、けが人はいなかったという。
東京メトロによると、発生時刻は4日午後3時。10両編成の中央林間発押上行き電車の6両目に、ベビーカーを押した男性が乗り込もうとしたところドアが閉まってしまった。ベビーカーの前輪付近がドアに挟まり、そのまま発車した。ベビーカーは引きずられる形で線路に転落。ベビーカーには当時子どもはのっておらず、同行の女性と車内に乗り込んでいた。。
原因は、最後尾の車掌による発車前の確認不足。さらに、発車後に車内の非常ボタンが押されたが、電車は緊急停止させずに運行していたという。通常異常があると、ドアが自動で開くが、今回は挟まった部分が細くドアは異常を検知できなかったとみられる。
同社は「安全確認を行うよう乗務員への指導を徹底します」とコメントしている。
けが人がでなくてよかったが、確認さえきちんとされていれば防げた事故だった。